令和4年4月1日創業50周年を迎えました。 これまで支えて頂きましたお取引先の皆様、地域の皆様、そして当社役員、社員、社員OBの皆様に、心より厚くお礼と感謝を申し上げます。
創業者である現会長の松尾隆が数名の有志と共に事業を興したのは、1972年札幌オリンピックが終わり北海道も近代化が飛躍的に進みだした頃でした。 やる気あふれる有志でしたが前途は多難、お金はなく設備も古く顧客もなく、原料集材も新規参入者には売ってくれず、やる気以外は本当に何もない中のスタートでした。 幸い住宅業界は壁用に加え床板用にも銘木が使われだしたタイミングでした。この好機に支えられ少しづつ売上も上がり、金融機関の融資も受けられ設備投資をして社員も増員して行きました。創業から15年位は主力取引先の倒産や急激な円高で輸出が続けられず苦労も多かったです。
円高が進み始めた頃から国内の床板ブームが起こり当社の生産も輸出から内需へのスムーズな移行ができ、その点からも大変幸運でした。
その後床板の積層技術が大きく向上し、ロボットの導入をはじめ材料の冷凍保存や単板の真空パックによる鮮度管理の提案等、業界の常識を変える技術を開発し床板単板における日本一の生産量、品質の高さを達成することができました。
その後、幾度となる消費税の引き上げや、リーマンショック、2011年の大震災やその後も続く大震災で経済が弱体化し、新築住宅着工数は100万戸を割り大きく需要が落ちてきました。床板も本物の木(単板) から、杢目を印刷した石化シートの床板が性能向上し主役にとってかわられました。
住宅数の減少の中、印刷シートが床板の中心になってしまいましたが、木の魅力を床板で再度評価してもらえるように私達は挑戦していきます。
また、この数年前から新型コロナウィルスが世界中にパンデミックを引き起こし住宅産業も含めて会社経営に新時代の対応が求められています。
これまで50年もの間積み重ねてきた努力と経験と技術を生かし、更なる100年を目指し新しい発想新しい製品の開発で、お客様に必要とされる会社の在り方取り組み方に、社員一同一致団結し進んで参ります。 今後とも、貴重な資源である木材を有効活用し、私達の生活に潤いと豊かな住空間を提供できる木の魅力を提案していきます。
今後とも、一層のお引き立てご支援を心からお願いしたく、存じます。
2024年2月1日 代表取締役社長 松尾 諭